[ハチ刺され対策]スズメバチの危険性と対策についてご紹介します。 | ミドリ安全の安全衛生保護具
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[ハチ刺され対策]スズメバチの危険性と対策についてご紹介します。

2024/7/22

スズメバチの危険性と対策

ハチ刺され対策

日本で野生生物が原因の死亡事故は、ハチ被害によるものが最も多いことをご存じですか。最近ではハチの生息地域も広がり、野山に限らず都市部でも繁殖して被害が出ています。
スズメバチの活動の最盛期は夏~秋。猛暑の年には個体数も増加します。暑い時期に防護服を身に着けて作業をする蜂の巣駆除には、熱中症対策も欠かせません。十分に備えて安全を守りましょう。

ハチ被害の件数

この10年間の統計では、毒ヘビ・毒トカゲや、近年の被害が増えているクマよりも、ハチによる死亡者が多く、年間の死亡者数が2ケタ未満になったことはありません。
ハチ被害の件数
参考資料:厚生労働省の人口動態調査より

ハチに刺されないため、やってはいけないこと。

[行動]威嚇行為、左右の動き

スズメバチには偵察蜂がいて、巣から10m以内に近づくと接近者の周囲を飛び回る警戒行動をとります。さらに近づくと、大アゴを「カチカチ」と嚙み合わせて最終警告を行います。
万が一、巣に近づいてしまった場合は、頭や手などの黒い部分を隠し、低い姿勢で静かにゆっくりと後ずさりして離れてください(20m以上)。
スズメバチは急な動きや振動に敏感です。特に、左右の動きには敏感に反応します。手で振り払おうとすると確実に刺されますので、近づいてきたら身動きをしないのが得策です。

[服装]黒色、香水、ヒラヒラ

スズメバチは黒色に対し激しい攻撃性を示します。白色、黄色、銀色は比較的安全な色といわれています。黒髪も危険です。ヘルメットや帽子を被り黒色を隠しましょう匂いもスズメバチを刺激します。香料が入った整髪料や香水は使用しないでください。
スズメバチは動くものに敏感に反応します。ヒラヒラするような服装やアイテムは身につけないようにしましょう。
(※)エピペン:アナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品で、成分はアドレナリン。アレルギー発症時に医療手当を受けるまでの症状悪化防止に立ちます。自己注射製剤で、入手には医師の診断と処方が必要です。

スズメバチの活動時期

スズメバチの活動時期は春~秋、特に夏~秋に攻撃性が高まる

スズメバチの活動時期
出典:蜂の巣駆除マイスターより

もしハチに刺されたら、すぐに処置することが重要です!

ハチ刺され対策

● 応急処置

  • ポイズンリムーバーがあれば、傷口にあてて毒液を吸い出す作業を繰り返す。ない場合は患部をつまみ、毒液を体外へ絞り出してください。口で吸い出すのは、毒液がしみ込む可能性があり危険です。
  • 毒液は水溶性なので、傷口を清潔な水で洗い流し、水や保冷剤で冷やしてください。
  • 腫れが出た場合は、抗ヒスタミン軟膏を塗って腫れや痛みを抑えてください。
  • 頭を低くし仰向けに、吐き気がある場合は横向きに寝てください。

● 医師の診察

  • 応急処置をするとともに、もし症状が重い場合はできるだけ早く医師の診察を受けてください。アレルギー症状を発現しなければ、数カ所刺されても死亡することはありません。
  • 嘔吐やめまい、呼吸困難等のアナフィラキシーショック症状が発現した場合は、すぐに医療機関へ行き、医師の診察を受けてください。
  • もし山の中などで、すぐに医療機関へ行けない場合は、エピペン(※)を注射して時間を稼ぐ方法もあります。

(※)エピペン:アナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品で、成分はアドレナリン。アレルギー発症時に医療手当を受けるまでの症状悪化防止に役立ちます。自己注射製剤で、入手には医師の診断と処方が必要です。

アナフィラキシーショック

ハチに刺されても、蜂毒にアレルギーがない場合は一過性の毒作用(激しい痛みや痒み、腫れ)が起こり、数日で症状は消えます。しかし、蜂毒にアレルギーがある場合、稀に強いアレルギー症状を起こすことがあります。これを、「アナフィラキシーショック」と言います。ショック症状は刺されてから10〜15分で発現し、死に至る場合は1時間以内というケースがほとんどです。このため、蜂に刺された場合は、迅速な対応処置が非常に重要です。

 

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